声をあげる

アドボカシー Advocacy

当事者基点の政策提言・実現

 

NGOや政府、国際機関が取り組む「国際協力」は、本来、途上国の人々や地域の立場に立って、そこにある貧困などの問題を解決し、持続的な自治自立をサポートするものですが、現実には「援助」という性格上、途上国の人々には手の届かないところで大事なことが決められ、結果としてニーズに合わなかったり、かえってその人々の生活環境を脅かす結果になってしまうことも少なくありません。

 

そこで、国際協力の政策プロセスに関与して、途上国の人々の利害を守り、その人々の視点や課題、問題意識が正しく反映されるよう働きかける「アドボカシー」という活動が、市民やNGOによって行われています。

 

OIKOLABOは市民・NGOと協働し、NGO・政府間の「緊張感ある対話・協働」関係づくり、透明で公開性ある政策プロセスの設計、市民・NGOによる政策提言づくりと実現、地域や社会で周縁や弱い立場に置かれた人々と「共に歩む」ための社会の仕組みづくりなど、実効性あるアドボカシーに向けた活動を行っています。

 

NGO・外務省定期協議会
NGO・外務省定期協議会

国際協力分野で・・・

 

日本で市民・NGOによるアドボカシーが最も盛んな分野の一つである国際協力分野では、政府(外務省・JICA)や国際機関との政策対話、政策づくりでの協働の経験も蓄積され、さらに対等、公平、透明で参加度の高いプロセス、実効性のあるアドボカシーに向けて取り組みが続けられています。

 

OIKOLABOは、長年NGO・外務省定期協議会をはじめとした政策対話の場づくり、ルールづくり、コーディネートに携わってきた経験と、市民・NGO・政府機関等とのネットワークを生かして、次のようなことを行っています。

 

・市民・NGOと政府間の政策対話の設定、対等/公平/透明/参加度の高い運営。

・国際協力に関する法制度や主要政策の策定プロセスへの参加と政策案の提案・実現。

・市民・NGOによる定期的/即応的な政策提言やステートメントの作成と公表。

・アドボカシーの実現と理解を深めるキャンペーンやイベントの実施。

 

政策づくりワークショップ研修
政策づくりワークショップ研修

地域づくりで・・・

 

国際協力分野で培ったアドボカシーの経験は、地域でも生かすことができます。「緊張感ある対話・協働」「透明・参加度の高い政策プロセス」「共に歩む」・・・いずれも、地域づくりや、それに関わる住民、NPO、行政に必要なことばかりです。

 

OIKOLABOでは、国際協力分野で培った経験を生かしながら、地域の内なる声に聴き、潜在的な能力や資源に働きかける地域づくりを目指して、地域のNPO、行政などと共に次のようなことを行っています。

 

・NPOや住民組織の活動へのアドバイス、活動相互のマッチング

・行政とNPOなどの協働による政策提案へのコンサルティング

・行政職員を対象とした、住民参加による政策形成手法の指導

・自治体が設定した地域づくり指標の達成度の評価・助言