ともに集う

オイコセンス OIKOSENSE

地球の未来をいきるための知恵(センス)の発見

 

世の中をよい方へ動かすためには、政治や政策を変え、新たな生業や仕掛けを起こすのに加えて、人々の間で慣習的・感覚的に働き、意味を持つ知恵(センス)やエートス(慣習知)の果たす役割は大きいと考えます。とりわけ、多くの人々が合意形成や意思決定に関わるデモクラシーの社会においては、制度的なものだけではなく、さまざまな人々や主体が互いに「聴き合う」ための知恵やその実践が必要です。また、24時間眠らない、人が機械のように働き続ける現代であればこそ、心と身体の休息と活動の自然なバランスに立ち戻ることで、はじめて見えてくる世の中の「おかしさ」や「きっかけ」もあるように思われます。

 

こうした知恵(センス)は、伝統的には神話や言い伝え、信仰、慣習などで伝えられてきたものであり、理論や合理性で全て説明するのは難しいものです。しかし、現代に住まうわたしたちなりに、それらを「発見」し、普段の生活の中で光を当てて生かしていくことはできるはずです。OIKOLABOでは、政治、経済、社会、文化、芸術、伝統的な信仰まで、いろいろな分野の経験、知見にヒントを得て、こうした知恵(センス)をみんなで発見していく場や機会を提案します。

 

例えば・・・日常の時間の流れや立場を離れ、

みんなで語り合えるリトリート(修養会)があったら。

 

仕事帰りのアフター5で、さまざまな分野や業種の人たちが集まる異業種交流会的な集まりはたくさんありますが、普段の仕事や生活の時間の流れや立場を引きずったままで、どこまで「本音」「本質」の語り合いができるでしょうか。いっそ、普段の時間や空間、立場から自分を一定の間「断ち切り」、単純素朴に立ち戻って、みんなと語り合えたら、心ゆくまで核心に迫る話ができるのではないでしょうか。

リトリート(修養会)というのは、宗教的な慣習で、一定の期間、人里離れた自然に近い場所で、静かに自分を見つめ直し、仲間と心の内を分かち合うことを指しますが、これは、社会的なテーマに取り組む人にとっても有用ではないかと思います。OIKOLABOでは、さまざまなテーマで、このような集いを開催・提案します。

 

例えば・・・知識や身体の自分磨き「朝活」だけじゃなく、

「心の深呼吸」ができる朝活があったら。

 

出勤前の時間を活用して、新しい知識を習得したり、身体を動かしたり、また、そのような仲間との新たな交流をもっていく「朝活」がブームです。しかし、人間は生身の存在です。アタマや身体をいくら鍛えても、心がいつもオーバーロードして、いっぱいいっぱいでは、いつか燃え尽きてしまいます。

伝統的な宗教が、例えば仏教の座禅やキリスト教の日曜礼拝のように、折々に静かな環境に身を置き、自分の心を鎮め、見つめ直し、新たな息吹を吹き込んで「心の深呼吸」を図ろうとするのは、人間の叡智の蓄積である伝統宗教が、経験的にそのことをよく知っているからではないでしょうか。

とはいえ、伝統宗教の習慣にわたしたちが入っていくことは、心理的にも実際にもそれほどたやすいことではありません。しかし、そこで培われ、伝統的で安心できる「心の深呼吸」のアプローチを、わたしたちが使わない手はないと思います。例えば、朝活のような感覚で、そうした「心の深呼吸」をしてみる機会が得られたら・・・。

 

OIKOLABOでは、上記のような、伝統的で安心できる「心の深呼吸」のアプローチを、朝活など「とっつきやすい」場所と機会で体験することのできる機会を提供します。